本稿では、プログラミングをするのに必要なものについて紹介したいと思います。
まず結論から言うと、次の3つが必要になります。
- コンピュータ
- テキストエディタ
- 実行環境
以下で一つずつ説明していきましょう。
目次
プログラミングに必要なものその1:コンピュータ
プログラミングをするにはまずコンピュータが必要です。
コンピュータにはPC、スマホ、タブレットが含まれます。
PCはなんとなく察しがつくかとは思いますが、最近ではスマホやタブレットでもプログラミングができるんです。
ちょっと驚きですね。
ただ、PCほど快適にプログラミングができるかというと、それは残念ながらNoです。
学習をするだけであれば、スマホやタブレットでもできなくはありません。
しかし、「プログラミングを仕事にしたい」とか、「アプリケーションを作りたい」「ゲームを作りたい」など、本格的にプログラミングを身に着けたいならPCは必須です。
必要なPCのスペック
プログラミングをするための最低スペックは、「コレだ!」という解答はありません。
何を作りたいかによって、必要スペックは変わってしまうからです。
しかし、標準的にはコレくらいあれば、それなりに快適なプログラミングができる、というスペックはあります。
以下は筆者の個人的な感覚値ですが、大体これくらいあれば問題なくプログラミングができると思います。
- CPU:2GHz以上
- メモリ:8GB以上
- ストレージ:HDD/SSD 256GB以上
「プログラミングを学びたい」「WordPressを使って自分のサイトを作りたい」というくらいの目的であれば、上記で十分だと思います。
プログラミングにある程度慣れてくると、もっと良いスペックのPCが欲しくなることが多いです。
これは、スペックが良ければ良いほど、プログラムの実行速度が早くなるためです。
仕事でプログラミングを使いたい、など一段上の目標を目指すなら、以下のスペックが推奨になるでしょう。
- CPU:3GHz以上
- メモリ:16GB以上
- ストレージ:SSD 512GB以上
書き込み/読み込みの速さを考えると、HDDはおすすめできません。
できるだけSSDを選んでください。
プログラミングに必要なものその2:テキストエディタ
次に必要になるのが、プログラムを書くためのテキストエディタです。
メモ帳でもプログラミングはできます。
しかし、プログラミングに特化したエディタを使ったほうが、快適にプログラミングができることは間違いありません。
そのようなプログラミングを書くためのエディタをIDE(統合開発環境)と呼びます。
以下、いくつかIDEの例を挙げてみましょう。
IntelliJ IDEA
どのプログラミング言語にも汎用的に使える優秀なエディタです。
豊富な機能を備えており、IT企業でもよく使われています。
ただし有料なので(年額で17000円弱)、学習で使うには少しオーバースペック気味かなと感じます。
プロになったら使いたいエディタです。
https://www.jetbrains.com/ja-jp/idea/
Visual Studio Code
個人的におすすめなのはVisual Studio Codeです。
VSCodeなどと略されたりします。
VSCodeは以下の点でおすすめです。
- 無料で使える
- 動作が軽快でストレスを感じない
- 便利なプラグインが豊富
ただし、使いこなそうと思うと設定をいろいろといじる必要が出てくるので、そのあたりが少し大変かもしれません。
とはいえ、プログラミング学習に使うだけなら、それほど難しいことはないと思います。
https://azure.microsoft.com/ja-jp/products/visual-studio-code/
Visual Studio
名前がVisual Studio Codeと似ていますが、別ものです。
Visual StudioはC/C++のプログラミングによく使われています。
無料版のVisual Studio Communityと、有料版のVisual Studio Professionalがあります。
個人で使う分には無償版を使えますが、商用として利用する際は有料版を使う必要があるので注意が必要です。
Windowsアプリを作成するなら、選択肢に入ってくるエディタです。
https://visualstudio.microsoft.com/ja/free-developer-offers/
Eclipse
Javaでの開発ならこれ、というほどスタンダードなエディタがEclipseです。
「イクリプス」と読みます。
Javaで開発するにあたって快適なプログラミングができる機能を多数備えています。
無料で使えるのも嬉しいところです。
欠点としては少し動作が重く感じるのと、見た目がちょっと古く感じる、といったところでしょうか。
Javaを学ぶなら、おすすめのエディタです。
プログラミングに必要なものその3:実行環境
実行環境とは「プログラムを動かすためのアプリケーション」のことを言います。
JavaならJRE、Cならgccコマンド、Pythonならpythonコマンドなどがプログラムの実行に必要です。
これらは、配布サイトからそれぞれダウンロードしてきて、ご自身のPCにインストールしなければなりません。
JavaScriptだけ少し特殊で、Google ChromeやSafari、Edgeなどのブラウザが実行環境になります。
逆に言えば、ブラウザがあれば、JavaScriptを動かすのはすぐにできます。
基本的に、PCにはブラウザが最初からインストールされているはずなので、実行環境を準備する手間が省けます。
そういった意味で、JavaScriptはプログラミング初心者にとって、最初に学習するのに適しているでしょう。
結論
本稿で、プログラミングをするには
- コンピュータ
- エディタ
- 実行環境
を準備しなければいけないことがおわかりいただけたかと思います。
これらの3つを全部ひっくるめて「開発環境」と呼びますので、用語を覚えておきましょう。
各言語ごとにどのような開発環境を準備しなければいけないかは、それらについての記事で詳細をお話したいと思います。